ブレンパワード16話感想
13,14話感想と15話感想の更新が240日空いたことを考えれば中々に早いタイミングではないでしょうか。ブレンパワード16話「招かれざる客」の感想記事です。一時期の暖かさが嘘のようにここ数日冷え込んでいるおかげか私の体調も少し悪めとなっております。3月中旬の冷え込み、招かれざる冷え込み...。
招かれざる客?
膨大な容積のオルファンが浮上していることにより海は大荒れ、そしてオルファンのオーガニック的な何かによる影響かそういうことでもないのかとにかく近隣海域は天候も大荒れとなっています。そんな悪条件の中、地球上の全生物絶滅という危機から逃れることを目的として・銀河旅行を夢見て・はたまた報道を目的としてオルファンへの接触を試みるも失敗に終わった遭難者たちが、「招かれざる客」がノヴィス・ノアに押し寄せます。そこへまた招かれたわけではないがノヴィス・ノア的には歓迎だという話を持ち込みにきた客ミスター・モハマドと、彼に拾われたのだという新キャラクターナッキィ・ガイズが登場します。「招かれざる客」というタイトルと新キャラクターの組み合わせですが「招かれざる客=ナッキィ」というわけではなさそうなのが厄介なところです。ちなみに新キャラクターが出てくるのは良いんですけれども、代わりに前回15話でカミカゼアタックを行った気になるラッセが冒頭で触れられただけで話を通して全く出てこないのは何なんでしょうかね?焦らしプレイです?
ナッキィ・ガイズ
ナッキィ・ガイズ、嫌な奴?
マッサージ中の比瑪を振り落としてしまうような反応をブレンにさせ、比瑪はそのことを叱っているというところブレンの目線の先にはエレベーターから降りてくる3機のブレンパワード・1機のグランチャー、そしてブレンパワードと同じ色の服装に身を纏ったナッキィ・ガイズ。他のブレンパイロットたちのフリュイドスーツも同様にブレンと同じ色となっているのですがブレンと色を合わせた方がいい理由でもあるのでしょうか?書いておきながらあるとは微塵も思っていませんね、ハイ。...彼は登場してからの数分間のわずかの時間に
・いかにも招かれざる客といった様子で用意したような格好の付け方と用意したようなドヤ顔で、あたりを見回した後に「フンッ」と指パッチン
・ブレン同士が吠え合い、それを見た勇も「なんだよあいつら」
・グランチャーの乗り手でもあると聞けば勇は襟首を掴みに喧嘩腰
・「俺(主人公)の女」である比瑪を一目見るとずいぶんと気に入ってちょっかい(というほどのものでもないが)を出す
といった調子でいかにもいけすかない新キャラクターといった態度を振りまきます。
ナッキィ・ガイズ、悪い奴でもない
それらしい理由をつけてはいるものの、ブレン的なノヴィス・ノアにおいてグランチャーは隔離対象となり「招かれざる客」扱いとなっていました。しかし比瑪達はマッサージを施すなどこのグランチャーに歓迎の態度を表します。そしてナッキィはそんな比瑪のもとに一度現れたとき、同じ調子かに見せる一方でまた別の面も覗かせます。
一見チャラ男かと思えばブレンパワードのパイロットでありながらグランチャーとも気を通わせ、敵対し合う存在であるブレンパワードとグランチャーの共生だってできるかもしれないと語り、比瑪に超密着型スキンシップを行っているのは下心だけかと思えばそれを通じて冷静な観察もしている。アイリーンが現れ身体が離れた隙を狙った比瑪の蹴りにカウンターを入れ、余裕しゃくしゃくで比瑪に上から目線で接近していた先程とはうって変わってアイリーンに顔を近づけられると一気に警戒モードに入る。ミスター・モハマドに拾われるまでの大陸での放浪生活においてはブレンパワードを盗み出すなどわがままで自分中心の行動をしていたらしいということですから、こうやって彼曰くの「緊張感」を持って生きてきたということなのでしょう。1人のパイロットでブレン3機とグラン1機、周囲からの助けがあまり望めない環境で生きていくための術といったところでしょうか。
招かれざる客?ナッキィは男前
現状ノヴィス・ノアには前述のように大量の遭難船が押し寄せているという状態でどうやらこれ以上のキャパシティはない様子。そこに新たな遭難船が現れ勇と比瑪は対処のため出撃するのですが、ナッキィがグランチャーを持ち出してオルファンに向かったことで出撃の意味が当初と違った方向に行ってしまいます。
ところでオルファンに接近するにつれナッキィに頭痛を与えるナッキィグランはすぐに呼んでくれなかったオルファンに仕返しをしたがっている様子で、ここでもこのナッキィグランは「招かれざる客」扱いです。...「招かれざる客」というのはナッキィというよりこのグランチャーの方ではないでしょうか?
当初遭難船の救出であったはずが、オルファンに接近してしまったことにより、いつまでも勇を討てないことでガバナーの怒りを買うぞと研作博士に脅され後がない依衣子との2対1の随分とド派手な戦闘が展開されることとなります。そこで繰り広げられるナッキィのイケメン節
「兄弟同士の戦いなどで、決着がつくわけないだろぉ!」
勇と依衣子の接近に割って入り
「やめろ!姉さんなんだろ!」
今は違う。グランチャーに毒されたんだと言う返す勇に
「それでも姉さんだろ!やっちまったら一生後悔するぞ!」
「兄弟同士で殺し合う辛さからは、俺が救ってやる!」
悪い奴ではないのではないかというレベルではなく完全に男前の神が降りてませんか。惚れますね。
しかしナッキィはイケメンであるにも関わらずグランチャーを破壊された上で空中生身アクロバットを繰り返すこととなり、イケメン台詞を頂戴した勇もジョナサンよろしくどこかへ消え去ってしまうのです。なんと無情な...。