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ブレンパワード20,21話感想

いよいよ物語も佳境というところに入ってきました。しかしながらわたくしめは普段大学生を演じている身分でありまして、学期が始まったが故に休みの時期からさらにペースを落としてしまわないかと思ったりしているのです。ハイ、ごちゃごちゃ言ってないで手を付けようと思います。ブレンパワード20話「ガバナーの野望」と21話「幻視錯綜」の感想です。

 

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幻視錯綜

この幻視錯綜というのは21話タイトルなわけですけれども幻視という現象自体は20話からのもので、ジョナサンたちの会話を通しての説明となります。

ジョナサン「はっはっはっは。亡霊。ブレンパワードの幽霊だっていうんだよ。偵察したパイロットも見たって」

「話はブレンパワードのゴーストについてのものであり全く新規の内容なのだが視聴者には会話を途中からしか見せてもらえないこの作劇は富野アニメ独特でお世辞にも親切とは言えないものである!」と、いう言い方は私にはできないのですがまあ富野アニメではよくでくわす光景だというのは確かだと思います。

 

ガバナー・ゲイブリッジ

そしてその会話の後に衝撃のガバナー閣下の正体お披露目が挟まれることになるわけですが、ちょっとこれはびっくりしすぎましたね。失敗続きのクインシィがお前消されるぞと研作博士に脅かされれば震えあがってしまうほどに力を持っていると思われる存在でありながらその姿を見たものは誰一人としていないという非常に謎な存在で、そもそも人間じゃないのかもしれないと思いながら観ていたのですが、衝撃のガバナー・ゲイブリッジですよ(敬礼!)。オルファンでリクレイマーを指揮していた依々子が震えあがるほどの相手ではなかったというのがとりあえずの結論になると思うのですが、姿を現さないということは怯えさせるのには十分すぎるほどの作用をもたらすようです。ガバナーであってもリクレイマーに反逆されてしまえばオルファンには到底近づけないご身分であるゲイブリッジ司令はオルファンをアメリカ合衆国第53の州に認定させ、グランチャー部隊を持ち込み、オルファンを完全に自分の統制下に置いてからやっと姿を現したということでしょうか。狡猾なお方と言ってさしあげればよろしいのでしょうか?

 

幻視錯綜(続き)

さてガバナー(再)登場を挟んでカメラが回された先で見られたものはアーミィグランの偵察部隊とブレンゴースト現象、そこに先に飛ばされた比瑪とカントを追いかけてオルファンに接近した勇とナッキィも現れ戦闘開始となります。無駄がないですねえ…。

数においてブレン部隊に圧倒的に不利であったこの戦闘はオルファンから発生した謎の雲とそれに伴う(と思われる)グランチャーパイロットたちの幻視と自滅により一時終息に向かい、その現象を見た比瑪がオルファンと話をしてみようというところまでが20話。ナッキィが「あんな山、山脈そのものっていうようなやつに、言葉が通じると思うのか?」と言ったところ、ネリーブレンを見つめた勇が「そうか、比瑪ならできるかもしれない」と賛同したこの言動の意味するところは、という所が味わい深くて好きですね。

そして「オルファンは謎だ!」と比瑪が言ったアバンから21話、地球環境汚染の事などどこ吹く風であるかのように行われた機動戦士ガンダムSEED並みの核ミサイル一斉射をアンチボディ6体により阻止したところから幻視錯綜。この一連のシーン、BGMとセットでとても印象に残りますね。不思議な感覚だ…涙が…涙が…あふれる…。

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そしてこの幻視錯綜が問題となるわけですが…。

 

幻視錯綜とオルファン

20話での幻視にてアメリカ軍兵士たちが見たものは自分に害をなそうとする自分などといった恐怖心を煽ってくる光景でしたが、一方の比瑪が見たものは綺麗なお花畑でした(勇はネリーの幻覚)。21話において大半の核ミサイルを停止させた勇以下6名が見たものは自分の過去・自分を形作っている過去・自分が抱え込んできた過去といった性質のもの。しかし一方の比瑪が見たのはここでもお花畑と、その中で一人で泣いている小さな女の子。女の子は「私ね、比瑪姉ちゃんをずっと待ってたんだ」と言いますが、つまりそれはお花畑といった特別なビジョンは比瑪を歓迎するという意味を持つということで、同時にアメリカ軍の兵士たちはオルファンに待たれる存在ではないのだという意味も持ちます。ではそれぞれの過去を見せるということにはどういった意味合いがあるのか、オルファンのみぞ知るといったところでしょうか。

 

そしてオルファンに待たれる存在たる比瑪がどのような存在かと問われれば、自分を縛っているものがなく他人に与える余裕を持つ存在・その余裕を愛しみに変えることができる存在、とでも言うことができるのでしょうか…。女神ですかね…(勇に憑依された)。

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